君の名はネタバレ感想 果てしない完成度に震えた

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これはやってくれましたね、新海さん。
すごすぎて上映中震えましたよ。

今までの新海作品では、雲の向こうと秒速、ほしの子供たちを観ていたのだけど、秒速以外は正直あんまりだった。
というか、雲の向こうやほしの子供たちに関しては、話しがよくわかんなくて、不思議と知ろうという気持ちにもならなかった。
それはなぜかって考えると、登場人物への感情移入があんまり起こらず、惹きつけられることがなかったからだと思う。

しかし今作は、色んな登場人物をきちっと描いていて、「心が叫びたがってるんだ」に近いものを感じた。
主人公達が置かれている都会と田舎の現状、恋模様、家族との関係など、見る人も必ず抱えているであろう想いが入っていて、気持ちがもっていかれる。

そしてとにかく映像美が凄い。
これは今までの新海作品もそうだったが、光と影の間に何層ものグラデーションの色がのっており、それがめちゃめちゃ美しい。
どのシーンの背景を切り取っても、額に入れて壁に飾れるくらいだ。

序盤に三葉が神社で舞うシーンがあるが、これで完全に心がガッチリ掴まれる。
神社があまりにも綺麗で、そして正面と横アングルの舞のシーンは、アニメでありながら厳かなものを見ている気分になった。

また、組紐のシーンでは、あえてカメラのボケまで再現し、立体感のある映像を作っている。
新海はこれをよくやり、京アニなんかでも最近使われているが、実物のカメラで撮ってないアニメーションでこれをやるのは、半端でないこだわりである。

ストーリー展開としても、新海には珍しくエンターテイメント的な展開があって驚いた。
彗星が落ちてきて住民を助けるために奔走するという、いわば「お決まり」な展開だが、流れが自然なのでリアリティがある。
正直、見る前は彗星落ちてくるとかどんだけファンタジーだよ。。とか思ってた。
だけど、消滅した街に関する本がちゃんと作られていたり、災害指定区域になって立ち入り禁止になっていることなど、自然災害の1つとして描かれており、「なくはないかな。。」と思わされる演出が多かった。

あとは音楽も最高だった。
立川シネマシティの極上爆音で見たということもあったが、ラッドの曲が良いところで作品を盛り上げており、クセがなくて、ボーカルの声やギターの音で感情が揺さぶられた。
ラッドとか今まで全く興味なかったんだけど、めちゃくちゃ良いじゃん。
この映画の良さの1/3くらいは、ラッドが担っているといっても過言ではないくらいだ。

そしてあとは何よりラストね。
もーね、また会えないエンドじゃないかと思って、終わる前から鬱になりそうだった。
終わり間際にはもうガッツリ主人公達に心持っていかれてたから、これでバッドエンドだったら新海ぶん殴りに行くレベルだよ。
1日最悪の気分で過ごすことになるとこだだった。
本当にこのエンドで良かった。
難解な新海がちょっとエンターテイメントに寄せるだけで、こんな傑作ができてしまうんだなって思った。

ただ、新海としてはきっとこれは不服なんだろうな。
このハッピーエンドは、きっとお金出してくれた人とかが圧力かけて、こうなったんじゃないかと思ってる。
今までの作品から考えて、絶対会えないエンドの方が新海好きでしょ。

それでも、ちゃんと新海が一貫して持ってるテーマである「2人の距離」についてちゃんと描いてて素晴らしかった。
東京と飛田の距離、3年という時間の距離、同じ場所に立っているのに姿が見えない距離、どれも切なさがたまらない。

あーすごすぎてあんまり上手く書けなかったけど、ほんと最高に心が揺さぶられました。
この時代に生きてて良かったと思えたのは、まどマギの叛逆以来かも。

ポスト宮崎駿レースに、新海さんが一気に躍り出た感じだね。
庵野もシンゴジラ最高だったし、細田さんはバケモノでちょっとやらかしたけど、1番好きなので頑張ってほしい。

日本に生きてて良かったって感じだ。


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