邦画独特の陰鬱さ – 川の底からこんにちは

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※ネタバレ注意!

なんか急に邦画熱が高まってきていて、dビデオを漁っていてこの映画を見つけました。

この映画、邦画独特の陰鬱な雰囲気が満ち満ちていて非常によかったです。

くそだるいOLの会話。
くそみたいな上司。
夢のない生活。
田舎のくそみたいな狭い会社。
田舎社会の陰口。

エンターテイメント映画には流れず、静かで閉鎖的な空気感がたまんないです。
邦画を見ていてよく感じるこの感じってなんなんでしょうね。

洋画はエンターテイメントに徹していることが多いので、あんまりこの空気を感じることはないです。
静かな洋画でも、その場所に行ったことがないので「別の世界」感が出てきてしまい、深く感情が入っていかないことが多い。

なので、邦画に感じるこの空気は既視感なのかもしれない。
田舎の雰囲気とか、日本社会の陰鬱さとか、日々感じてることによる既視感。
等身大の自分と同じ世界で起こる物語なので、感情がずっぷりと入っていくのかもしれない。

また、満島ひかりが演じる、全てに対して不感的な主人公がめっちゃ良いです。
クソみたいな上司がいたり、彼氏がクズ野郎だったり、実家が経営するしじみ加工会社の従業員がクソだったりしても、「まっしょうがないか」と済ませます。
それは、「自分なんて所詮大した人間じゃないから、高望みしてもしょうがない」って考えからきてます。

これって結構大事だなって思いました。
自分の現状に目をつむって、今の自分からは到底届かないような理想を持っても、理想通りいかないことに絶望を覚えるだけです。
よく2chとかで見る、年収最低800万とか条件に出してる結婚相談所の女性みたいなものです。
自分の価値を測れていないからそんなことを言い出すんですね。

それなら、自分のリアルなレベルを認識して、そこからちょっとでも幸せになる道を探した方が良いんじゃないか。
そのためには、やっぱ頑張んなきゃいけないんですよね。

この主人公は、終盤に頑張らなきゃいけないとしきりに言います。
「自分なんて所詮大した人間じゃないから頑張らなきゃいけない」
そこから、実家のやってる潰れかけのしじみ加工会社を立て直すために頑張ったり、彼氏の子供と頑張ってコミュニケーション取ったりします。

これは、前半は全てに対して諦めの姿勢だった主人公の変化であると思います。
ぼくも高学歴ではないし、実家は金持ちじゃない普通の人間なので、だからこそ頑張らなきゃなって思いました。

めっちゃ良い映画でしたよ。


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