【映画】前後半でまるで別の映画かのよう – ホームレス中学生感想

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※ネタバレ注意!

土曜日の昼下がり、何か邦画みるか〜と思ってdビデオを漁っていてこの映画を見つけました。

一時期ブームになった、麒麟の田村さんの自伝を元にした映画ですね。
そのときは壮大なものを見れる体力じゃなく、さらっと見れる軽い映画を欲していました。
これは三兄弟が並んでるサムネがなんともゆるく、芸人さんの原作ならきっと軽いだろうと思って再生開始。

前半はひっじょーに退屈でした。
というか、子供向けに作っているんじゃないかと思えるほどギャグが幼稚で、下品。
どうでもいい公園生活が続きます。
ウ○コしか言ってる印象がない。
しかも小池徹平がどう見ても中学生には見えない。

半分くらい見たとこで、これは見てられないな〜と思い、停止ボタンに手をかけたところで、なにやら展開が変わってきた。
きっかけは、友達の両親がホームレスの主人公を家に呼んで、ご飯を食べさせてあげるシーンです。
友達の父ちゃん母ちゃんが、ナニワの親って感じで、めっちゃ人情に熱いんです。
さらに、何を喋るにも遠慮とかせずズバズバ言う感じが、大阪のおっちゃんおばちゃんって感じでめっちゃ良い。
私も大阪に親戚がおりましたが、とてもリアルだなと思いました。
演じている宇崎竜童さんと田中裕子さんの存在感が良すぎる。

この一家が主人公を一時的に置いてくれ、さらに主人公の兄や姉も呼んで、飯を食わしてくれます。
始めて姉ちゃんが呼ばれたとき、姉ちゃんは号泣して「また3人ご飯食べられると思ってなかった
」って号泣するんですね。
ここが不覚にもぐっとくる。
姉ちゃん役の池脇千鶴さんが良い演技するんですね。
本当に辛かったんだなってのが伝わってきます。

そこから、ここの一家や民生委員のおばちゃんがボロい一軒家を貸してくれて、3人で住み始めます。
こっからがまた面白い。
子供3人でジリ貧のサバイバル生活です。
ご飯を10分近く噛むとふっと味がする「味の向こう側」を発見したりします。

主人公がそんな生活に耐えかねて家出するシーンでは、兄ちゃんが警察まで迎えに来て、帰りに無理やり牛丼屋に連れていきます。
牛丼はこの兄弟にとってものすごく贅沢です。
そこで兄が、なんで一緒に住まなあかんのやって言う弟に対して、

「お兄ちゃんだってしんどいわ!
しんどくてしんどくてたまらんわ!
しんどいから一緒にいるんとちゃうんか!
1人じゃ耐えられへんから一緒にいるんとちゃうんか!
一緒にいてほしいんやんか」

と叫びます。
これもまたぐっと来ちゃいました。
兄はキングコングの西野さんで、正直演技は微妙だなーと思ってましたが、このシーンは本当に良かった。
セリフが綺麗事だけじゃなく、自分のエゴをさらけ出しているんです。
これが実に人間らしくて、揺さぶられます。
大阪弁がまた、高尚になりそうなこのセリフを、等身大のセリフに変えてます。
そんな効果が、大阪弁にはあるんですかねえ。

親父はめっちゃクズです。
でも、入院中の母ちゃんにたまに優しくしたり、母ちゃんが死ぬときは本気で涙を流したりします。
それでもやっぱりクズなんですが。
口を開けば暴言ばかりだし、借金作って家を差し押さえられるし、家を失った子供達をほっぽりだして1人で行っちゃいます。
でも、主人公と道端であったときに、家具を売ったとかどうでもいい一言を言うんですが、そっけない態度の中に、子供のことを気にかけているのが感じられるんですね。
ストレートに愛情を表現するのが恥ずかしくて、どこかぎこちなくなってしまう父親です。
それをイッセー尾形さんが見事に表現してます。
うちの親父もそういうところがあったので、とてもリアルに感じました。

以上、まあ意外と楽しめたわけです。
前半ももっと真剣に作って、重厚なストーリーになっていたら、評価が上がっただろうなと思います。
ではー。


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