こんなエントリーがはてなホットエントリーに上がっていた。
「【英紙】 「エビやカニを生きたまま茹でることは非人道的ではないか」」
スレでは批判の嵐ですけど、私は結構昔から同じことを思っていました。
子供の頃、レストランを取材したテレビ番組を見ていて、生きたままの魚の首を包丁で切り落とす場面がなんてグロいだろうと思いました。
魚の首にだんだんと包丁が食い込んでいって、魚はバタバタともがき苦しんでいるんです。
それを見ているギャルみたいな若いモデルが、「すごーい!新鮮ー♡」とか言ってるわけです。
そのとき私は、首に包丁が刺さって、痛みにもがき苦しんでいる魚の気持ちに完全になっていましたから、人間とはなんて残酷な生き物なんだろうと思いました。
その気持ちは大人になった今でも変わりません。
熱湯の中に入れられて、地獄のような暑さにもがき苦しむロブスターを見たら、やっぱり可哀想だなって思います。
「可哀想とかいうならそもそも食うなよ」
それは確かにそうです。
でも、可哀想と思いつつも、死んでたら美味しく食べちゃうわけです。
これは矛盾してます。
でも、私ははその矛盾を解消できません。
多分、人間ってそうなんだと思います。
どんだけ可哀想だと思っても腹は減るし、食べるなら美味いものを食いたいです。
だからこそ、せめて殺すときは一瞬のうちに、痛みを感じる時間を出来るだけ減らしたいって思うんです。
まあ妥協案でしかないですが。
「いのちの食べ方」っていう映画に、家畜の牛が一瞬で電気ショックで死ぬ映像が収められています。
それを見たとき、「ああこれしかないんだな」と思いました。
牛は可哀想だけど、こっちも食わないと死ぬし、牛だって美味いから食いたいんです。
私はそんな矛盾をもちながらも、出来るだけ痛みを与えないで調理する方向がいいですね。
まあでも、虫は躊躇いもなく排除しちゃうので、結局は好き嫌いの問題なのかもしれませんけどね。