【映画感想】思い出のマーニー

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ネタバレ注意

70/100point
心の拠り所を見つけることで、人は弱くも強くもなれることを描いた映画。

私がこの映画を見ながら考えていたことは、杏奈のコミュ障がどう治っていくかということです。
杏奈は喘息や両親のこと、養母がもらう自治体助成金など、様々なことを抱えています。
ですが、私は幸運なことにそのような複雑な環境に置かれたことはありません。
なので、いまいちそこに共感できないんですね。

ただ、他人とうまく接することが出来ない気持ちはわかります。
杏奈は同世代の子とまともに話すことが出来ないほどコミュ障です。
私も昔そういう子供だったので、その気持ちはよくわかります。

では、杏奈はコミュ障を克服できたのでしょうか。

杏奈は、他人や自分以外の環境、そして自分自身を信じていません。
なので、心の拠り所がないのですね。
自信や生きる理由、大切な人など、人は心の拠り所がないと充実して生きられない生き物です。
だから、杏奈はとても苦しんでいました。
自分のアイデンティティがないというのはとても不安になるものです。

田舎に移った杏奈は、幻想の中にマーニーを見つけます。
他人とうまく接せられなかったのに、マーニーとはとても良い感じに話せます。
それどころか、ただならぬ愛情まで抱くようになります。

お祭りで地元の子とケンカした夜も、杏奈はマーニーを探しに行きます。
辛いときに逃げたくなる心の支え、杏奈にとってそれがマーニーになっていたんですね。
そして、杏奈の中でどんどんマーニーの存在が大きくなっていきます。

サイロでマーニーが居なくなってしまったあと、杏奈は泣き、とても悲しみます。
心の拠り所としていた存在に裏切られたとき、地獄に落とされたような絶望感を抱きます。

しかし、その後杏奈はマーニーを許し、2人は永遠の関係を結びます。
マーニーの存在によって、杏奈は明るく変わり始めます。
おそらく、これだけで杏奈のコミュ障が治るわけではないでしょう。
でも、辛いときに心の支えとなるアイデンティティを持った杏奈は、きっと札幌の友達とも頑張って話すと思います。

そうやって、心拠り所としているものによって、人は変わるんだなと思いました。
良い意味でも悪い意味でも。
人を心の拠り所とした場合、裏切られたとき、別れたときの絶望感はすごいでしょう。
でもその代わり、マーニーのように信頼しきれる存在であれば、最も強い支えとなるような気がします。

でも、現実世界ではそんな存在、できることはとても少ない。
老いて死ぬまでお互いを尊重し、良い関係を築け続けられる夫婦は多くないです。

でも、そんな絆もあるんじゃないかと思わせてくれるのがジブリです。
ジブリの世界観に憧れ、ジブリのキャラのような生き方をしたいなと思う人は、綺麗事かもしれない理想があると、信じ続けるべきなんでしょうね。


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