グロ漫画界のドリフ – 『夢幻紳士』 感想

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★★★☆☆

友人から夢幻紳士という漫画を借りたので読んでみました。

これは非常に古い漫画です。
連載は1981年に始まったそうです。
つまり、今から33年前ですね。

なので、現代の漫画を読んでいる私は、正直ちょっと退屈でありました。
というのも、今となってはこの作品の進行はテンプレ展開だからです。

これは、たまにTVでドリフの映像をやってるのに似ています。
当時は社会現象になったほどのお笑いも、今見ると幼稚に見えちゃいます。
そういう番組では、「今みても面白いですねえ」と司会者がいうのがお決まり。
ですが、私は「適当なこといってるな〜」と思っちゃうわけです。

なんで昔の作品が面白くなくなるかというと、昔がレベル低かったからじゃないんです。
現代が昔をベースにして、レベルアップしているからなんだと思います。
ドリフがあったからこそ、今のお笑いがあるんですよね。

この夢幻紳士でいえば、目も覆いたくなるような残虐さは、『ひぐらしのなく頃に』や『ゆうやみ特攻隊』といった作品に少なからず影響しているんだと思います。
特にマンガ少年版は。

多分、夢幻紳士が出た当時は、これがとても新鮮だったんでしょう。
作中に「さあほんと閉じて!こんな話し女の子が読んじゃいけない!」といった注意書きがあります。
これは、作者が今までにないグロいものを作ってしまったから読者に配慮したのか、新しいものを発表する際の照れ隠しなんでしょう。

そういう新たな挑戦があったからこそ、これをベースにグロ漫画文化が発展していき、現代の作品に繋がっているんだと思います。

『江戸川乱歩異人館』や『当て屋の椿』なんかは、「探偵+グロ+微エロ」という、まさに夢幻紳士のDNAを受け継いでいる漫画です。
なので、文化の系譜をたどるという歴史的な見方をすると、この作品は楽しめると思いました。

こういう偉大な漫画があったからこそ、現代の私達はハイレベルなコンテンツを楽しめているんですね。


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