★★★★☆
今更ですが、映画版Anotherを借りてきたので、まずは放置してたアニメ版Anotherを見ました。
なかなか面白かったですね。
若干、不完全燃焼感ありますが。
まず、作画は本当に素晴らしいです。
さすがP.A.WORKS、キャラクターから背景まで丁寧に描いています。
背景は普通に綺麗ですし、バトルシーンの動きもヌルヌルしてます。
キャラが作画崩壊することもなく、安心して見れました。
街や学校のデザインなどもいいですね。
モデルは富山の学校だったかな?
PAはどの作品も美形のキャラが多いです。
というか、美形のキャラしかいない。
このAnotherもすごいですよね。
メガネのキチガイ以外、モブも含めて可愛い子とイケメンしかいません。
なので、嫁を見つけるのに事欠きませんね。笑
まあ、Anotherはぶっちぎりで鳴ちゃんですけどね!鳴ちゃんprpr(^ω^)
さて、肝心のホラーとしてどうなのか、という話です。
正直、そこに関しては微妙だと思いました。
私はそんなにホラーは詳しくありません。
なので、ホラーが満たすべき要素などは分かりませんが、恐怖感は絶対必要だと思います。
というか、どれだけ怖がらせられるかがホラーの勝負じゃないですかね。
その点、Anotherはあんまり怖くないですよね。
それなりにドキドキはするんだけど、身震いするほど怖くはないです。
なぜなのかなって考えると、キャラに緊迫感がないからだと思いました。
モブの人達はそれなりに怯えて騒ぐんですが、主人公と鳴ちゃんが全くの無感情です。
この子達なんなんですかね。
主人公にいたっては、屋敷の瓦礫が落ちてきてぶつかってもノーリアクションですし、炎の中で汗1つかきませんし、誰かが死んでも全く悲しみません。
この人はサイボーグかなにかですか。
まあ鳴ちゃんはキャラとして無口キャラが可愛いですし、物語の構成的な役割も合ってます。
なので、その対比で主人公はもっと感情が動く人であって欲しかったですね。
その方が緊迫感が増して、観客の恐怖感を煽れると思います。
欲を言えば、モブももっと慌てふためいて欲しいです。
人がバッサバッサ死んでるのに、みんな冷静すぎ。
そこが「ひぐらしのなく頃に」と比べた時の恐怖感の劣る所ですかね。
ひぐらしのキャラの狂乱ぶりは見ていて恐怖するものがありました。
では、ホラーとして見なかった場合はどうなのか。
この話はミステリーとしても見れますよね。
「いない者とはなんなのか」
「災厄とはなんなのか」
「災厄を止めるためにはどうすればいいのか」
「死者は誰なのか」
ずっと謎を解いていくように物語が進んでいきます。
この点に関しては結構ワクワクしました。
だんだんと謎が解けていく気持ちよさも感じることが出来ました。
特に、誰が死者なのか考えながら見るのは楽しかったです。
続きが気になってどんどん見ちゃいましたね。
でも、若干腑に落ちないところもありました。
鳴ちゃんが急に謎の能力を使っちゃうとことか。
まあでも、クドリャフカの順番も、折木はいきなり出てくる姉の助けで謎をとくので、許容範囲なのかな?
ということで、Anotherはホラーとしてそれなりに、ミステリーとしてもそれなりに楽しめるアニメでした。
とりあえず、「いとうのいぢ」のキャラデザと、P.A.WORKSの美しい作画だけでも見る価値はあると思いますよ!