【映画感想】きいろいゾウ

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★★★★☆

心のダークサイドも含んだ田舎系ファンタジー夫婦映画。

まず、映像がとてもきれいです。構図がとてもうまい。
どのシーンも画面内の人物や物の配置が絶妙で、美しいと思わされる。
さらに、田舎の森や水色の海がとても鮮やかに映し出されている。
見ているだけで映画の中の田舎にいるような感覚になり、その場所の空気を吸ってるような気持ちで、とても癒されました。
やっぱり自分は本質的に自然の中に居たいんだなと再認識した。

さて、この映画には2つの側面があると思いました。

ひとつは主題となっている夫婦の関係のお話しという側面。
もうひとつは田舎の生活の推奨という側面です。

夫婦の関係についてはとても質量をもって描かれていると思いました。薄っぺらくない。
ひとつひとつのシーンを大切に、慎重に、時間を長くとって丁寧に描いているからこそですね。
そして宮崎あおいさん、向井理さんの、真正面から自分の心に向かい合う夫婦の演技が素晴らしかったです。
特にツマが剥き出しの心で苦悩する姿は心に刺さりました。

この映画が推奨したい夫婦の関係とはどんなものなのか。
ちょっと難しいです。
普通に考えれば、楽しいことも苦しいこともあるけど、それでも大好きな相手を想いやっていこうってことだと思います。
ですが、この2人は特殊だと思います。
普通、人間はこんなに感情を剥き出しにして生きていない。
対局の例を出せば、宮崎駿さんの最新映画『風立ちぬ』の奈穂子は、病気の痛みを表に出さず、二郎の前では笑顔でいます。
私は風立ちぬを見て、その姿が美しいと思いました。とても日本人らしいと。
だから今は、この映画のように痛みを表に出すのではなく、耐えられるとこは耐えて、大好きな人に笑顔を見せられる方がいいと思います。
でもそれはとてもつらい生き方なので、やっぱり剥き出しの感情の方がいいのかもしれません。
今はまだその答えがよくわからないので、とりあえず風立ちぬの日本人の美徳を良しとしておこうと思います。

一方、この映画のもうひとつの側面である田舎暮らしの推奨ですが、それは映像の至るところから感じられました。
ストーリーには全くそのような記述はないのですが、映像の撮り方でそれを感じます。
自然がきれいに映し出されているのはもちろん、新鮮なお野菜を使った料理がとてもおいしそうに映されていたり、とても古い家屋をレトロな家具によっておしゃれに映されていたりしました。
監督の、「田舎暮らしっていいよ!」ってメッセージか、もしくは「こんな田舎暮らしって憧れるよな」っていうメッセージが感じられます。
同じく田舎推奨の映画として、北海道を舞台とした「しあわせのパン」や、沖縄を舞台とした「ペンギン夫婦の作りかた」や「ぱいかじ南海作戦」などがあります。
私はその中でも、しあわせのパンが一番田舎に行きたくなるのですが、本作も同じぐらい田舎に行きたくなります。
ゆったりしてて、気持ちいい風が吹くところで暮らすのはやっぱいいですよね。

最後に、宮崎あおいさんが可愛すぎて頭が爆発しそうになりました。特に前半はやばいです。
こんな可愛い妻と、こんな綺麗なところで生きられるなんて、本当に羨ましい。
 
 


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