【映画感想】その夜の侍

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★★☆☆☆

新進気鋭監督による復讐劇(豪華俳優版)。
私はいまひとつでしたね。

いわゆるショックをうける映画ってやつです。
人間の心の葛藤や苦悩を高い熱量で描くことで、観客にショックを与えることができます。

始めてそういう作品を見た時って、「すごい」って思うんですよね。
衝撃をうけて圧倒されるというか。
そのショックは何か心に刻まれるものがあります。

でも、作品によって受けるショックの大きさが違います。
ストーリーの整合性がとれていて、感情移入できるキャラクターがいないと、なかなか大きなショックは受けません。
なぜなら、作品のアラを見つけてしまうと、それが気になってしまって気持ちが入っていかなくなるからです。
ショック度が低いショック映画は、正直いって寒いだけです。
監督の「どや、俺が世界の闇を暴いてやったで」っていう芸術家きどりが痛々しく感じてしまいます。

この作品も、いくつかストーリーや設定で腑に落ちないところがあって、気持ちが深く入っていくことはできませんでした。
山田孝之のキャラもあんまり良くなかったです。
ただキチガイなだけで、人間的な葛藤とか持ってません。
実際こんな人いないし、いたとしても真性のキチガイです。
なので、この映画は「真性のキチガイには気をつけましょう」って意味にしかならない。
ただなんとなくおっかない人が出てくるからショックなだけです。

堺雅人の方に感情移入すればいいんだろうけど、なんかあんまり入っていけなかったな。
なんで毎日殺すって手紙出す必要があったのかとか、危険運転致死傷罪ってたった5年で出てこれるのかとか気になってしまって。
ラストシーンでこんばんはとか言っちゃう感じもちょっとね。
エンタメ寄りだったらセンセーショナルでいいセリフだと思うんだけど。

ショックを与えるのはいいですが、もうちょっとショック度を上げて欲しいと思いました。
「腑抜けども、悲しみの愛を見せろ」はショッキングですが面白かったですよ。
 
 


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