ラピュタ型ストーリー

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先日、不思議の海のナディアを一気見しました。
見てるとき、随所で「ラピュタっぽいなー」という感想を持ちました。
そこで、なぜラピュタっぽいと感じたのか考えていたら、ラピュタと共通する部分があることが分かりました。
そして、ナディア以外にもラピュタと似たようなアニメがあることも分かりました。
私は、そのようなラピュタと同じ構造を持つ話をラピュタ型ストーリーと呼ぶことにしました。

ラピュタ型ストーリーとはなんなのか。
名前通り天空の城ラピュタとは、言わずと知れたスタジオジブリの名作アニメ映画ですね。
そのラピュタと、ラピュタ型ストーリーのアニメで共通している点は以下の3点です。

1.男の子と女の子が飛空艇団の一味になる。
2.その飛空艇で冒険して世界の敵と戦う。
3.男の子と女の子が結ばれる(関係が進展する)。

この3点が具体的にラピュタのどこに該当するかというと、パズーとシータがドーラ一家の飛空艇に乗り込むことになるのが1、世界を支配しようとするムスカと戦うのが2、最後パズーとシータが良い感じになるのが3です。
では、他にラピュタ型のストーリーをもつ作品にはどのようなものがあるのか。

まず、上でも書いた通り不思議の海のナディアですね。
この作品では、ジャンとナディアが出会ってノーチラス号に乗ることになり(1)、世界を支配しようとするニューアトランティスと戦い(2)、ジャンとナディアが結婚して終わります(3)。
まさにラピュタ型ですね。

次に、交響詩篇エウレカセブンもラピュタ型です。
こちらでは、レントンとエウレカが月光号に乗って月光ステイトの一味になり(1)、人間の敵であるコーネリアンという宇宙人と戦い(2)、レントンとエウレカが結ばれて終わります(3)。

他にも、LAST EXILEもラピュタ型といえますね。
こちらは、明確にクラウスとラヴィが恋仲になることは描かれませんが、ラヴィがクラウスの事を好きな描写がありますし、大筋はラピュタ型といって良いでしょう。

では、ラピュタ型でストーリーを作ると、どんな良いことがあるのでしょう。
私はアニメを作ったことがありませんが、おそらく以下のようなメリットがあるんじゃないかと思います。

1.長いストーリーが作れる。
2.長くても飽きない展開に出来る。
3.壮大なラブストーリーが描ける。

まず1についてですが、なぜ長いストーリーが作れるかというと、冒険の展開をたくさん描けるから、そして多くのキャラクターを描けるからです。
ラピュタ型のような移動を伴って世界を救う物語の場合、エヴァのようなセカイ系と比べて、場所ごとに様々な展開を作れます。
また、通常の王道冒険物では徒歩での移動なので、多くのキャラクターを登場させにくい。
なぜなら、徒歩パーティーは役職が少ないので、多くのキャラクターを作ってしまうと、パーティー内の役割がかぶってしまうからです。
例えば、姫・剣士・ガンナー・魔法使い・シーフのパーティーにもう1人加えるなら、剣士(2人目)とかになっちゃうからです。
しかも、ぞろぞろと大勢で歩くのは見栄えも悪いです。
それに対し、ラピュタ型では、飛空艇を運営するためにたくさんの役職があるので、キャラクターがかぶりにくい。
そして、多くのキャラクターを登場させることによって、それぞれのキャラクターの話しを描けるので、ストーリーのボリュームが稼げる。

次に2について、なぜ長くても飽きない展開に出来るかというと、冒険パートと日常パートをバランス良く描けるからです。
冒険物なのに日常パートが描けるのは、飛空艇が家そのものだからです。
飛空艇の中では、乗組員が普通に生活していて、乗組員同士の様々な関係があります。
そういう日常編でのゆったりした話しと、冒険しているときの緊迫感をどちらも描けるのがラピュタ型の強みですね。
徒歩パーティーは落ち着く住処がないので、こうはいきません。

最後に、3の壮大なラブストーリーが描けるということについて。
通常、ラブストーリーというのは学校や会社などの、日常を舞台に作られます。
それによって、揺れ動く男女の感情に共感しやすくなっているのですが、どうしても作品のスケールは小さくなります。
さらに、どの作品も要約すると「学校で恋愛」のようになってしまい、宣伝するときにアピールするコンセプトが弱くなってしまう。
それに対しラピュタ型は、恋愛をしっかり描きながらも、冒険というもう1つのファクターを持っているので、コンセプトを打ち出しやすい。
さらに、恋愛に共感させながらも、壮大な世界観による爽快感も同時に出すことができます。

以上3点が、ボクが思うラピュタ型のメリットです。

じゃあ、ラピュタ型にはデメリットがないのか。
もちろんデメリットもあります。
例えば、長いストーリーなので、うまく構成していかないと中だるみしてしまうこと。
ナディアは島編の中だるみがハンパでなかったですね。
他にも、短い作品にラピュタ型を当てはめてしまうと、各キャラの話しを描ききれずに、薄っぺらい印象になってしまう。
本家である天空の城ラピュタも、2時間映画であるために、ドーラ一家の各キャラについてはほとんど描かれません。
あとは、ラピュタ型はいくつかあるので、工夫しないと「またこれか」ってなることでしょうか。

そうならないために、ラピュタ型をベースとしつつも、その作品にしかないオリジナリティを盛り込んでいかなきゃいけませんね。
例えば、ナディアであれば飛空艇じゃなく潜水艦をメインにしていますし、エウレカであればロボ要素を追加していますし、LAST EXILEはヴァンシップという小型艇の戦いにフォーカスしています。
それぞれ、他にはない面白さを持っています。

私も、いつかラピュタ型のストーリーを書いてみたいですね。


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